2011年度 入試の傾向と対策
※傾向と対策は河合塾で作成したものです。
2011年度 短期大学部 一般入試(前期入試) [英語]
バランスの良い出題
多岐に渡る標準的な設問
大問の構成は例年と変わらず、4題が出題されています。長文読解問題1題、文法・語法問題1題、語句整序問題1題、会話問題1題が出題され、全問マーク方式による解答形式で、マーク数は34です。
長文読解問題では、350語程度の英文を読み、アクセント、語句の言い換え表現、内容に関する設問、内容一致設問などに答える形式です。内容一致設問は日本語で書かれています。
文法・語法問題では、広範囲に渡る文法ポイントが出題されています。頻出な標準的なものばかりです。
語句整序問題では、きちんとした英語力がないと正解が得られません。作文力を問われている出題とも言えます。ある程度の長さの英文中の3カ所が語句整序問題の形式で出題されています。英文の大意を表す日本語も付いていますので、まず日本語の要点を理解することが大切です。そして、与えられた語句を使いこなして表現する作文力が求められます。
会話問題では、空所補充と内容についての設問の両方が出題されています。
苦手分野を作らないようにしましょう
易しい英文を多読しましょう
長文読解問題に関しては、日頃からいろいろなテーマの題材のものを読んでおきましょう。出題された英文素材のテーマは、「英語習得の難しさ」「ホルモンとカスパーゼ12の関係と免疫システム」でした。難解な専門用語を用いた英文ではなく、一般的な日常語彙で書かれた英文です。教科書で取り扱われるような現代社会の問題に視点を向けた英文などは、特に読んでおくと良いでしょう。日常の時事問題的なテーマも見逃せません。設問に関しては、下線部箇所の語句の言い換え表現、発音・アクセント、内容に関しての設問などが出題されますので、設問形式に慣れておきましょう。精読ばかりにこだわらず、段落やストーリー全体から大意を把握できるようにしておきましょう。
文法・語法問題に関しては、基礎的および標準的な出題ばかりです。このようなレベルの問題集を何度も繰り返して解くことや暗唱例文の習得を通して、ぜひすべての分野に目を通しておきましょう。基本的な学習が文法・語法問題の完成度を高めるだけでなく、語句整序問題や英作文能力を高めることにもつながります。
語句整序問題に関しては、学校の授業の中の英作文の授業を大切にしながら、日頃から「全文書く」ということを意識して力を付けておきたいものです。出題されている語句整序問題は参考となる大意和訳が付いていて、センター試験などの語句整序とは出題の形式が異なります。ぜひ、過去の入試問題に挑戦して慣れておきましょう。
会話問題に関しては、二者の対話形式の会話の英文を読み、その内容を問う形式です。難しい表現はありませんので、会話の場面や状況を想像しながら、短時間で正確に解答できる力を付けておき、ぜひ得点に結びつけたい問題です。また、頻出の会話表現などは一通り必ず覚えておきましょう。
学校の授業の予習や復習をきちんとし、問題集で実践力を養いましょう。そして、最後には試験時間を意識して過去に出題された問題を解くことで、仕上げをしっかりして試験に臨みましょう。
2011年度 短期大学部 一般入試(前期入試) [国語]
〈現代文〉基本的な読解力と知識を問う問題
〈古文〉全問マーク式 基本的な知識と読解力を問う
現代文は、今年度も短めで比較的読み取りやすい文章が出題されました。文章は、今年度の第1日が随筆2題、第2日が随筆と小説1題ずつの出題でした。設問形式は例年通り全問マーク式で、設問内容は、漢字の読み書き、語句の意味、文学史といった知識型の問題と、空欄補充、傍線部の内容や理由説明、論点や論の展開など、文章の読解力を問うものが出題されました。
今年度の古文は、第1日が『宇治拾遺物語』・第2日が『古今著聞集』と、いずれも有名な説話集からの出題です。どちらも短く読みやすい有名な話でした。第1日は空欄が多く、そのすべてを文脈で解かなければならない手ごわい問題でした。しかしそれ以外は第1日・第2日ともに基本的な重要古語や文法の知識で解くことができ、主体や客体、指示語を問う設問も、正解にたどり着くのは困難ではありません。
〈現代文〉基礎的な私大型の問題集で練習を
〈古文〉基本的な知識を確認し、読解の練習を!
今年度も昨年度に続き、新聞や雑誌に掲載された文章からの出題がみられます。普段から新聞の社説などを読むよう心がけましょう。そして基礎〜標準レベルの私大型の問題集で訓練を積んで下さい。空欄補充問題では前後の文脈を正確に把握すること、選択肢問題では本文に根拠を求め選択肢を正確に理解することが大切です。漢字などの知識もしっかり身につけましょう。
古文については、まず、読解の基本となる(1)重要古語、(2)文法の基本事項の学習が不可欠です。それに加えて、(3)主体・客体判定の設問に対応できる内容把握力も身につけておきましょう。文脈をたどって正確に読む練習を積んでください。教科書で読んだことのある有名な作品について、復習しておくとよいでしょう。そして典型的な私大型問題に当たることによって、実力をつけましょう。
2011年度 短期大学部 自己推薦入試 [小論文]
読解力と問題意識が問われる
イメージトレーニングの活用を
短期大学部の小論文試験は、以前から一貫して「要約+見解論述」という出題形式をとり、現代社会や現代文化に関する問題を考察するという内容のものです。今回の問題も、文章の要旨をまとめた上で、自分の考えを述べることを求めています。解答にあたって必要なのは、文章の読解力と考察のための問題意識です。
具体的に問題を見てみましょう。課題文は、筆者が出会ったK君という生まれつき全盲の学生について書かれています。具体的なエピソードがいくつも書かれていますから、端的にまとめるにはポイントを正確に読解する必要があります。とりわけ、最後の一段落で他者の感じ方の不思議を取り上げているところを理解することが重要です。こうした理解に基づいて、見解論述のテーマを決めます。他者と感覚を共有するにはどうすればよいか、コミュニケーションはどのようになされるのか、といった、課題文をふまえたテーマを見つけることが大切です。自分なりの問題意識を持って考察テーマを探しましょう。
対策としては、要約にも見解論述にもイメージトレーニングが有効です。「天声人語」など新聞のコラムや文化欄に掲載されるエッセイを毎日読み、頭の中で正確にまとめてみましょう。さらに、それについて何が言えるかを考えてみて下さい。読み考えるベースとなる知識や問題意識が身につけられるはずです。それを文章にしてみれば万全です。