2012年度 入試の傾向と対策
※傾向と対策は河合塾で作成したものです。
短期大学部 一般入試(前期入試) [英語]
バランスの良い出題
多岐に渡る標準的な設問
大問の構成は例年と変わらず、4題が出題されています。長文読解問題1題、文法・語法問題1題、語 句整序問題1題、会話問題1題が出題され、全問マーク方式による解答形式で、マーク数は34です。
長文読解問題では、350語程度の英文を読み、アクセント、語句の言い換え表現、内容に関する設問、 内容一致設問などに答える形式です。内容一致設問は日本語で書かれています。
文法・語法問題では、広範囲に渡る文法ポイントが出題されています。頻出な標準的なものばかりで す。
語句整序問題では、きちんとした英語力がないと正解が得られません。作文力を問われている出題とも 言えます。ある程度の長さの英文中の3カ所が語句整序問題の形式で出題されています。英文の大意を表 す日本語も付いていますので、まず日本語の要点を理解することが大切です。そして、与えられた語句を 使いこなして表現する作文力が求められます。
会話問題では、空所補充と内容についての設問の両方が出題されています。
苦手分野を作らないようにしましょう
易しい英文を多読しましょう
長文読解問題に関しては、日頃からいろいろなテーマの題材のものを読んでおきましょう。出題された 英文素材のテーマは、「ネイティブアメリカンとその言語と文化の保護の問題」「会社とその従業員の健康 維持のあり方の問題」でした。難解な専門用語を用いた英文ではなく、一般的な日常語彙で書かれた英文 です。教科書で取り扱われるような現代社会の問題に視点を向けた英文などは、特に読んでおくと良いで しょう。日常の時事問題的なテーマも見逃せません。設問に関しては、下線部箇所の語句の言い換え表 現、発音・アクセント、内容に関しての設問などが出題されますので、設問形式に慣れておきましょう。 精読ばかりにこだわらず、段落やストーリー全体から大意を把握できるようにしておきましょう。
文法・語法問題に関しては、基礎的および標準的な出題ばかりです。このようなレベルの問題集を何度 も繰り返して解くことや暗唱例文の習得を通して、ぜひすべての分野に目を通しておきましょう。基本的 な学習が文法・語法問題の完成度を高めるだけでなく、語句整序問題や英作文能力を高めることにもつな がります。
語句整序問題に関しては、学校の授業の中の英作文の授業を大切にしながら、日頃から「全文書く」と いうことを意識して力を付けておきたいものです。出題されている語句整序問題は参考となる大意和訳が 付いていて、センター試験などの語句整序とは出題の形式が異なります。ぜひ、過去の入試問題に挑戦し て慣れておきましょう。
会話問題に関しては、二者の対話形式の会話の英文を読み、その内容を問う形式です。難しい表現はあ りませんので、会話の場面や状況を想像しながら、短時間で正確に解答できる力を付けておき、ぜひ得点 に結びつけたい問題です。また、頻出の会話表現などは一通り必ず覚えておきましょう。 学校の授業の予習や復習をきちんとし、問題集で実践力を養いましょう。そして、最後には試験時間を 意識して過去に出題された問題を解くことで、仕上げをしっかりして試験に臨みましょう。
短期大学部 一般入試(前期入試) [国語]
〈現代文〉基本的な読解力と知識を問う問題
〈古文〉全問マーク式 基本的な知識と読解力を問う
今年度の現代文の文章は、第1日が現代社会論と詩論、第2日が文学論と小説で、文学に関する文章が 多く出題されました。例年と比べ長い文章も出題されましたが、設問形式は例年通り全問マーク式で、設 問内容は、漢字の読み書き、語句の意味、文学史といった知識型の問題と、空欄補充、傍線部の内容や理 由説明、筆者の主張や論の展開など、文章の読解力を問うものでした。
古文の第1日は『蜻蛉日記』からの出題でした。和歌そのものは問われなかったものの有名な和歌を含 む文章で、作者の複雑な心情を読みとるにはかなりの読解力が必要でした。一方第2日の『徒然草』は過 去にも出題されたことがあり、読みやすい有名な話でした。設問は、解釈の他、主語や会話主を問うも の、心情や内容、指示語や主題を問う問題などで、読解力が問われました。
〈現代文〉標準的な私大型の問題集で練習を
〈古文〉基本的な知識を確認し、読解の練習を
現代文は今年度も空欄補充、傍線部に関する設問、文章全体の論理展開にかかわる設問が出題されまし た。標準レベルの私大型の問題集で読解力を高め、設問に答える訓練を積んで下さい。空欄補充問題では 前後の文脈を正確に把握すること、傍線部や本文全体にかかわる選択肢問題では本文に根拠を求め選択肢 を正確に理解することが大切です。漢字や言葉の意味などの知識も身につけましょう。
古文については、読解の基本となる重要古語、古典文法の基本事項の学習が不可欠です。それに加え て、主語や会話主、および心情や主題を問う設問に対応できる内容把握力を身につけましょう。文脈をた どって正確に読む練習を積んでください。教科書で読んだことのある有名な作品について、復習しておく とよいでしょう。そして典型的な私大型問題に当たることによって、実力をつけましょう。
短期大学部 自己推薦入試(小論文)
課題文に書かれていることから
具体的なイメージを広めよう
短期大学部の小論文試験は、ひとつの解答の中に「要約+見解論述」の双方を盛り込んで解答を作成するという問題が、一貫して出題されています。文章の要旨をまとめた上で、自分の考えを述べることが求められているのです。また、それらはいずれも、現代社会(政治や経済も含みます)や現代文化に関する理論的な分析と現実の姿とを照らし合わせながら問題を考えさせるという内容のものです。
受験生に必要とされていることは、文章を読解する力と現実をベースにして物事を考える問題意識なのです。今回の問題では、民意という言葉の指す内容が「あいまい」であることと、民意に従っているということを言い訳にするという「無責任さ」という2つの問題点を指摘し、それを体現する具体的な事例を設定したうえで自己の論述を展開することが求められました。しかし、課題文の読解ができただけで、それが何を想定したものであるかがわからないと、解答をつくることはできません。そのため、課題文をよく読むことは当然として、課題文を読む中でこれまで新聞やテレビで見聞きしてきたことを頭の中で総動員し、当てはまるものを探し出すことが必要でしょう。
そのためには日ごろから様々な文章に慣れ親しむことが何よりも大切です。とくに新聞の社説やコラム、特集記事に目を通すことが必要でしょう。また、現代社会を風刺した文章に目を通すことも役に立つかもしれません。